胃瘻(いろう)に悩む友達
お友達がお父さんに胃ろうを決断してから、会うたびに悩んでる様子なんです。
彼女は一番上の長女で、下に妹と弟がいます。弟は胃ろうに反対で、妹はどっちでもいい、と。
週に3回は実家に通い、病院や買い物に付き添ってきた彼女は「父さんならできることはなんでもしてくれって言うと思う」と考えて、胃ろうすることに決めました。
病院から施設に移り、会いにいくたび目にする姿が痛々しいようで、私とお茶するたびに全く同じセリフで悩みを口にしています。
「ベッドに横たわって、喋ることも食べることも動くこともできず、口を半開きにして天井を眺める父親をみると、苦しめてるような気がしてくる。弟はとても見ていられないって…。
もっと頻繁に会いに行ければ違うんだろうけど、いまのご時世それもままならない。
いっそ自宅に連れて帰って、私が泊まり込んで面倒みようかとも思ったりしたけど、いつまで続くか分からない介護に疲れて父親に当たってしまう気がするから、結局それもできない。」
胃ろうにすると決めたときは、「最近の胃ろうは昔ほど悲壮感がないらしい」と前向きだった友達。
胃ろうをしてもしなくても、どっちを選んでもきっと後悔はしてしまうだろうから、ひとりで背負い込まないようにね、と言ったことは覚えています。
今は「お父さんのことを一生懸命考えての決断だから、お父さんにその気持ちは届いてるよ」と。
私は高齢で回復の見込みが薄い人への胃ろうには否定的な考えです。口から食べられなくなったら最期を受け入れる準備をした方がいいんじゃないかと。だから彼女を全肯定する言葉がスっとでてこないんです。
でも、本当は「大丈夫だよ、間違ってないよ」って言葉が欲しいんですよね。
彼女に寄り添えてないことに胸がチクチクします。
愛する人を生かしたければ胃瘻を造りなさい―「口から食べられないとき」=「死ぬとき」ではない 専門医が教える胃瘻の使い方、考え方 という本があるようです。10年近く前に出版されてます。
紹介文の「胃瘻(いろう)を造ったときの平均余命は2年半」、「だらだら生きるわけではなく、その人の持っている寿命しか生きられない」というところ。無意味に延命するわけではないという指摘にハッとさせられました。
もし次があったら、もっと寄り添った言葉をかけたいです。
🍚今日のひとりごはん
ニラたっぷり麻婆豆腐丼。みそ汁にはさつまいもが入ってて、この2つでおなかパンパンww
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